「まちにイノベーションを起こす!」ことをテーマに、横須賀をベースに活動する5人のスピーカーがプレゼンテーションを行うイチロクカンファレンスが1月16日(火)イチロクの日に開催されました。
第4回となる今回も大勢のオーディエンスが16Startupsにご来場いただき、熱気のあるプレゼン大会となりました。
<登壇者一覧(五十音順)>
香村 治彦 氏(JWA公認プロウインドサーファー)
2018年ウインドサーフィンW杯横須賀大会に向けた熱い想い
香村さんはプロウインドサーファーであり、ティアーズ ウインドサーフィンschoolインストラクター、三浦レーサーズクラブ(MRC)校長、日本体育協会 公認スポーツコーチ指導者(セーリング)などウインドサーフィンの普及に精力的に活動。
自身も昨年開催されたウインドサーフィンW杯横須賀大会に出場する傍ら、地元津久井浜でのワールドカップ応援団活動に力を入れ、その津久井浜の魅力、ウインドサーフィンの魅力をご自身の体験と共に熱く語っていただきました。
横須賀津久井浜の魅力を世界に伝える
三浦・鎌倉・湘南地区と神奈川には多くの魅力的なビーチが存在している中、津久井浜はその地形からウインドサーフィンに適した風が吹くフィールド。
その津久井浜で開催された2017年のW杯には多くの来場者が詰めかけました。
その裏には香村さんをはじめ多くのウインドサーフィン愛好者と地元の方々の尽力がありました。
本年度も横須賀市津久井浜で開催されるウインドサーフィンW杯横須賀大会は上地克明大会実行委員会会長も魅力的なアイデアを打ち出すなど、さらにスケールアップするとのこと。
田村 寛之 氏(Sunny One Step 代表取締役)
地域と子供達のつながりをカタチに
18歳から横須賀の米海軍基地の消防士として勤務する傍ら、川崎への引越しを機に家族と地域のつながりを求めて、海外でも話題のゴミ拾い団体「グリーンバード川崎駅チーム」を立ち上げた田村さん。
様々な活動を通して一般社団法人カワサキノサキを展開し、「守る」「育む」「伝える」をテーマにカワサキの魅力を発信し、仲間達と共に地域イベントのプロデュースを始めました。
ワクワクすることを次々と実現
畑での野外イベント「農園フェス」、JRとタイアップした川崎の野菜を販売する武蔵小杉駅開催のマルシェ「カワサキノメグミ」、アウトドアのスキルを使って楽しく学べる防災プログラム「TAMAGAWA CAMP」、350年続く川崎北部の土地でトカイとイナカの両極端の体験型プログラムを提供するコミュニティ「トカイナカヴィレッジ」等、地域のリソースを活かしたプロデュースの立役者となり、メディアからの注目も集め続けています。
中島 茂 氏(ゆるぎない愛の会 代表、中島内科クリニック 院長)
「未病」と「高齢者医療」
明るくハツラツとして、時にユーモアを交えながら医療という大きなテーマでプレゼンを行ったのは中島内科クリニック院長 中島茂さん。
健診・食事療法・運動療法を主とした「未病」と糖尿病・認知症といった「高齢者医療」がクリニックの二つの軸。
「未病」では『キッチン中島』と題し、病気を未然に防ぐ食事療法を普及。フラダンス教室を開催するなどアクティブで健康的なライフスタイルを提案しています。
糖尿病・甲状腺の高齢者医療では最先端のテクノロジーを次々と導入し、三浦半島で唯一の機器での治療・検査を実施しています。
医療と介護の連携強化を目指して
また、オーディエンスの多くが驚いた医療と介護の連携がほとんど取れていない実態に言及し、それを改善すべく「横須賀市・三浦地区 医療・介護の連携の会」を主催を発表しました。
矢野 香澄 氏(多摩美術大学環境デザイン学科4年)
「風景からまちをつくるーものづくりとことづくりー」
大学でランドスケープを中心に設計を学び、ワークショップを企画するなど、ものづくりとことづくりの両方を大切にして設計した場所づくりを行う矢野さん。
精巧に作られた横須賀市汐入地区の谷戸の巨大ランドスケープ模型とデザイン性多数のパネルを使用し、目線を変えることで見えてくる自然と共存するまちづくりを発表。
自然と共に生きるまちづくり
巨大なビルを建てなくとも、山や丘を利用し家を建て、そこからの景色や季節の移り変わりを楽しみながら人々が生活をしてきた横須賀の住居環境をこれからも大切にしていくべきであると訴えかけました。
山森 壮太 氏(元気もりもり山森農園 代表取締役)
「農業のICT活用」
平成28年度の野菜ソムリエサミットで審査員賞を受賞した「にんじんジュース」で有名な元気もりもり山森農園 代表取締役の山森さんはIT技術を導入した農園経営についてのプレゼンテーション。
お父様が始めた農園経営の悩みは市内に分散した農地で、チェックの為に各農地を回るのに費やす時間を減らし、効率化を図る必要に迫られたのがICT導入のきっかけだったとのこと。
行動を起こして独自のノウハウを確立
試行錯誤しながら、WEBカメラや生産・販売管理のソフトウェア等を使用し、その連携を模索しながら効率化を実現化させたと語る山森さん。
ASIAGAP(オリパラ食材基準)という国際水準農産物認証も取得し、今後は農業とご自身が取締役を務める福祉関連事業(株式会社虹の橋)との連携が課題だそうです。
「効率化」「見える化」の為の温度・湿度等のを環境計測機器はご自身とお義父さまの自作との発言には参加者も驚きの色を隠せませんでした。
懇親会も大盛り上がりで、盛んに異業種交流が行われていました。
次回は2月19日(月)開催です。回数を重ねるごとに熱気と活気を帯び、ムーブメントを起こしている横須賀発信のプレゼン大会にぜひご参加ください。第5回イチロクカンファレンス「まちにイノベーションを起こす方法!」の情報は16startupsのFacebookページでも配信していきます。
https://www.facebook.com/16startups/