第22回イチロクカンファレンス開催レポート┃多種多様な登壇者に熱量MAX!濃密な時間となりました!
Posted on 2019.8.14
Conference

 

7/16、第22回イチロクカンファレンスを開催しました。
「まちにイノベーションを起こす!」ことをテーマに、三浦半島をベースに活動する方々が熱いプレゼンテーションを繰り広げました!

 

<登壇者紹介>

  1. 「 高校生主体で横須賀の未来を変えるイベント『よこすかゆめみらい』開催!」
    三浦学苑特進コース1年生の皆さん
  2. 「よこすかパパママ夏祭りの挑戦 ー「子育て系」の壁を突破するためにー」
    横地 広海知 氏(よこすかパパママ夏祭り実行委員(よこすかパパママ学園 生徒会長))
  3. 「楽しいエンターテイメントを三浦半島の芸能事務所」
    たかけろおねえさん 氏(花と福祉と若者と三浦半島元気プロジェクト)
  4. 「地域にチャレンジマネーを!私がVCで働く理由」
    石坂 颯都 氏(フューチャーベンチャーキャピタル(株))
  5. 「タウンニュースを前進的横滑りさせる」
    安池 裕之 氏(㈱タウンニュース横須賀支社)
  6. 「よこすか湘南きれい塾 第1回オープ二ングイベント〜きれいは必ず作れます」
    秋元 陽子 氏(FOREST HOUSE 代表)

01.「 高校生主体で横須賀の未来を変えるイベント『よこすかゆめみらい』開催!」
三浦学苑特進コース1年生の皆さん

 

「皆さんは、横須賀が好きですか~!」
と元気な呼びかけから始まったスピーチ。
本日のトップバッターは、三浦学苑特進コースの1年生だというフレッシュな4人組です。

 

彼女たちは、大好きなまち横須賀が20年・30年後もいいまちであって欲しいという想いから、自分たちが主体となって ”横須賀を変える!“ イベントを開催します。
その名も『よこすか・ゆめ・みらい』!

 

開催は夏休み中である8月18日、会場は三浦学苑内です。
イベント内容は、横須賀をテーマに12の分野に分かれディスカッションするというもの。学生だけでなく地域住民や大人も参加し、さまざまな分野について幅広い年代が語り合います。

 

集客目標は300人以上!ということで、いろいろなところで声掛け・宣伝をしているという彼女たち。
この企画力・行動力に、会場の大人たちは脱帽でした!

 

『よこすか・ゆめ・みらい』公式サイト(こちらも彼女たちの手作りです!)


02.「よこすかパパママ夏祭りの挑戦 ー「子育て系」の壁を突破するためにー」
横地 広海知 氏(よこすかパパママ夏祭り実行委員(よこすかパパママ学園 生徒会長))

 

 

続いての登壇は、7/20(土)開催目前!『よこすかパパママ夏祭り』の実行委員を務める横地さん。
イベントにかける想いを熱く語ってくれました。

 

もともとは企画・デザインの仕事をしていたという横地さんは、昨年、横須賀の人と出会い親交を深めたことをきっかけに「まちづくり」をやってみようと思い立ったのだそう。

昔の恩師だという長坂一郎さんの言葉、「建築とは心地いい連続をつくることである」にヒントを得て、
まちづくりでも「家族・仲間・地域」のつながりを心地よくすることで、子育てしやすい、暮らしやすいまちになるのではと考えました。

 

しかしそこで感じたのは、横須賀の3つの課題。

 

「バラバラ」…横須賀には100を越えるたくさんの団体があり、誰に何を聞いたらいいのかがわからない!
「おんなじ」…イベントを開催しても、参加者がだいたい同じになってしまう…
「知らない」…必要としている人に情報が届いていない!

ということ。

 

「いくら団体の人たちが身を削って一生懸命に活動していても、イベントを開催すること自体が目標になってしまっていては、本来の目的、変えたいと思っていることに向けての成果が上がらない」と横地さん。

そこで、他団体と手を取り合い共同でイベントを開催することに。
「ふつうに行ってみたいと思える、みんなが知ってるようなイベントに!」というコンセプトで企画し、生まれたのが『よこすかパパママ夏祭り』です。

どぶ板通りを中心に会場を3か所に設定し、パパママ世代が盛り上がる懐かしいアイテムやインスタ映えを狙ったフォトスポット、話題のVRを使ったお化け屋敷、相談窓口などさまざまなコンテンツを用意しています。

 

集客目標は1000人!ということで、とにかく告知に力を入れているのだそう。
「ボランティアも大募集です!」との事でした。

 

よこすかパパママ夏祭り┃Facebook


03.「楽しいエンターテイメントを三浦半島の芸能事務所」
たかけろおねえさん 氏(花と福祉と若者と三浦半島元気プロジェクト)

 

 

続いては、この日の登壇者の中でもひと際個性を放っていたと言っても過言ではない…たかけろお姉さんの登壇です!

 

23歳、逗子在住というたかけろお姉さんは自身がバイセクシャルであることを公言し、フラワーアーティストとして生け花の講師やデザインをしたり、ラジオやテレビなどのメディアでのタレント活動もこなす、多彩な才能の持ち主。

高校時代にはヘルパーの資格、専門学校では花の知識や技術を身につけ、その後都内で福祉と花に関わる会社に1年間勤務。
そして三浦半島に戻ってきたたかけろお姉さんは2017年5月、『花と福祉と若者と三浦半島元気プロジェクト』をスタートさせ、その名のとおり「三浦半島を元気にしよう!」と活動を始めました。

 

自身の得意分野と経験を活かし、
・全国で地域活性化イベントに出演、企画運営も
・お花畑レポート(くりはま花の国・ソレイユの丘など)
・高齢者施設や障害者施設へ出向きボランティア
・ラジオ出演、動画生配信
など、幅広い活動を展開。

 

「今はYouTubeやTikTokを見てもわかるように、モノや場所ではなく人をブランドにする時代。自分自身が三浦半島のブランドになれたら」と語ります。

 

「どんなイベントでも、やっている人が楽しんでいれば必ずお客さんは来ます!」とたかけろお姉さん。
これからの活動にも注目です!

 

花と福祉と若者と三浦半島元気プロジェクト
HP
Facebook


04.「地域にチャレンジマネーを!私がVCで働く理由」
石坂 颯都 氏(フューチャーベンチャーキャピタル(株))

 

 

続いての登壇者は、生まれも育ちも横須賀だという石坂さん。
大学院では地域活性化について学び、実際に三重県での地域活性プロジェクトにも参加。その後、企業向けの保険を扱う仕事に就きいろんな経営者の方と関わる中で、もっと経営者の方と深く関われる仕事はないかと辿り着いたのが現在の会社だそう。

 

VC(ベンチャーキャピタル)といえば前回(イチロクカンファレンスvol.21)、gamba!の森田社長が記憶に新しいですが、まだ聞きなれない方も多いはず。この日、イチロク参加者の中でも知っていたのは少数でした。

VCとは一言でいえば、ベンチャー企業に対し投資をして、その資金を切り盛りしながら企業の成長をサポートする会社。期間は3~5年で、投資したお金を回収し終了となります。

 

石坂さんの勤めるフューチャーベンチャーキャピタル(株)では、
「100年続く会社を作る」をコンセプトに、全国さまざまな地域の中小企業を応援したいという想いで「地方創生ファンド」を運営しています。

 

参加者からの「直接金融機関に融資を受けるのと何が違う?」という質問には
「VCは融資ではなく投資。株主になったような感覚でその企業の経営者と同じ目線で伴走して、応援する立場です。何年かたったあとに大きくなって返ってきたらいい、そんな想いでやっています」と石坂さん。

これからもたくさんの経営者の方の話を聞きたい!と意欲を語ってくれました。

 

フューチャーベンチャーキャピタル


05「タウンニュースを前進的横滑りさせる」
安池 裕之 氏(㈱タウンニュース横須賀支社 編集長)

 

続いては、横須賀で知らない人はいない!と言っても過言ではない地域情報誌『タウンニュース』横須賀支社より、編集長の安池裕之さんが登壇。
横須賀版の立ち上げ当時から担当し14年目だという今、自分なりに危機感を感じているのだとか。

週に1回新聞折込で届くタウンニュースは、以前は折込部数9万9000部だったのに対し現在は8万600部まで減少しており、横須賀市の16万世帯中の半分ほどとなっているそう。

 

新聞を購読している世代は40代以上が中心で、老人ホーム・相続・葬儀など高年齢層の興味関心が高い広告を入れることで最適な伝達手段となっている一方で、課題となっているのは新聞未購読世代へのアプローチ。
20代~30代の子育て世代はどれくらい新聞をとっているか調査したところ、14%という結果に愕然としたといいます。

 

そんな中、中学生へ向けて職場体験の様子を取材した記事などを載せた「中学生新聞」を学校を通じて配る取り組みをしたり、
横浜エリアでは「こどもタウンニュース」を小学校を通じて児童に配付するなど、地域独自の戦略を展開しているそう。また、最近では個人を対象にしたギフト新聞ということで、結婚式や米寿、退職祝いなどに合わせて思い出となるような新聞作りを考案。どのように依頼を受けていくかなどは検討中だそうです。

 

タイトルの「前進的横滑り」という言葉にあるように、少しずつ違う領域に足を踏み出しながら前進していきたいという安池さん。「これからは他団体や他企業とコラボレーションして新しいメディアの形を作ってみたい」と語ります。
熱いチャレンジ精神をひしひしと感じました!

 

タウンニュース┃横須賀・三浦


06.「よこすか湘南きれい塾 第1回オープ二ングイベント〜きれいは必ず作れます」
秋元 陽子 氏(FOREST HOUSE 代表)

最後の登壇者は、令和元年5月に起業しファスティングサロン『よこすか湘南きれい塾』を立ち上げた秋元陽子さん。

 

「キレイ」というキーワードが元々好きだったという秋元さんは、化粧品会社に15年間勤めたものの、夜遅くなることが多く子育てと両立できなかったことをきっかけに、横須賀市役所へ転職。幼稚園で用務員さんとして働きながら、お掃除の資格やインテリアコーディネーターなどを取得したそう。
得た知識を活かして幼稚園の子どもたちに何かを提案したい!と考え、お掃除を教える「きらきら隊」を結成!そこで子どもたちがわくわくしてくれる姿に感動したのだとか。

 

また、『ファスティング(=断食)』を勉強し、当時85kgあった体重を、1年間で30kg落とすことに成功。
これが雑誌などに取り上げられ、何かまちづくりに活かせないか?と考えたのが起業のきっかけだそうです。

そうして生まれた『よこすか湘南きれい塾』。メンバーは衣・食・住のスペシャリストが揃い、「みんなで力を合わせればトータルコーディネートができるのでは」と語ります。


▲本日集まってくれた「きらきら隊」の皆さん!それぞれの得意分野を活かして活動されています

 

7/27に開催されるオープニングイベントきれいは必ず作れますでは、
・秋元さんが見事成功したというファスティングの効果と魅力について
・「洋服を着替えて人生を着替える」スタイリストによる洋服選びを伝授
・たった15分で5歳若返るサプライズタイム!栄養士・薬膳マイスターによる試食会
・フォトグラファーによるセルフポートレート撮影

などなど、盛りだくさんな企画を用意しているとの事(有料・要事前申し込み)。
女性だけでなく、男性の方も大歓迎だそうです!

 

 

よこすか湘南きれい塾┃HP


というわけで、本日のイチロクカンファレンスも、ものすごい熱量でした!
多種多様な登壇者に終始圧倒され、刺激をもらい、あっという間の2時間でした。
一言では言い表せないほど、良い意味でカオス。でもそれがこのまちの縮図なんじゃないかとも思っています。

 

最後はいつものイチロクポーズでフィニッシュ!

 

~おまけ~

カンファレンス後の親睦会も充実したものになりました!

 

次回もどうぞお楽しみに!!