第22回イチロクカンファレンス開催レポート┃多種多様な登壇者に熱量MAX!濃密な時間となりました!

 

7/16、第22回イチロクカンファレンスを開催しました。
「まちにイノベーションを起こす!」ことをテーマに、三浦半島をベースに活動する方々が熱いプレゼンテーションを繰り広げました!

 

<登壇者紹介>

  1. 「 高校生主体で横須賀の未来を変えるイベント『よこすかゆめみらい』開催!」
    三浦学苑特進コース1年生の皆さん
  2. 「よこすかパパママ夏祭りの挑戦 ー「子育て系」の壁を突破するためにー」
    横地 広海知 氏(よこすかパパママ夏祭り実行委員(よこすかパパママ学園 生徒会長))
  3. 「楽しいエンターテイメントを三浦半島の芸能事務所」
    たかけろおねえさん 氏(花と福祉と若者と三浦半島元気プロジェクト)
  4. 「地域にチャレンジマネーを!私がVCで働く理由」
    石坂 颯都 氏(フューチャーベンチャーキャピタル(株))
  5. 「タウンニュースを前進的横滑りさせる」
    安池 裕之 氏(㈱タウンニュース横須賀支社)
  6. 「よこすか湘南きれい塾 第1回オープ二ングイベント〜きれいは必ず作れます」
    秋元 陽子 氏(FOREST HOUSE 代表)

01.「 高校生主体で横須賀の未来を変えるイベント『よこすかゆめみらい』開催!」
三浦学苑特進コース1年生の皆さん

 

「皆さんは、横須賀が好きですか~!」
と元気な呼びかけから始まったスピーチ。
本日のトップバッターは、三浦学苑特進コースの1年生だというフレッシュな4人組です。

 

彼女たちは、大好きなまち横須賀が20年・30年後もいいまちであって欲しいという想いから、自分たちが主体となって ”横須賀を変える!“ イベントを開催します。
その名も『よこすか・ゆめ・みらい』!

 

開催は夏休み中である8月18日、会場は三浦学苑内です。
イベント内容は、横須賀をテーマに12の分野に分かれディスカッションするというもの。学生だけでなく地域住民や大人も参加し、さまざまな分野について幅広い年代が語り合います。

 

集客目標は300人以上!ということで、いろいろなところで声掛け・宣伝をしているという彼女たち。
この企画力・行動力に、会場の大人たちは脱帽でした!

 

『よこすか・ゆめ・みらい』公式サイト(こちらも彼女たちの手作りです!)


02.「よこすかパパママ夏祭りの挑戦 ー「子育て系」の壁を突破するためにー」
横地 広海知 氏(よこすかパパママ夏祭り実行委員(よこすかパパママ学園 生徒会長))

 

 

続いての登壇は、7/20(土)開催目前!『よこすかパパママ夏祭り』の実行委員を務める横地さん。
イベントにかける想いを熱く語ってくれました。

 

もともとは企画・デザインの仕事をしていたという横地さんは、昨年、横須賀の人と出会い親交を深めたことをきっかけに「まちづくり」をやってみようと思い立ったのだそう。

昔の恩師だという長坂一郎さんの言葉、「建築とは心地いい連続をつくることである」にヒントを得て、
まちづくりでも「家族・仲間・地域」のつながりを心地よくすることで、子育てしやすい、暮らしやすいまちになるのではと考えました。

 

しかしそこで感じたのは、横須賀の3つの課題。

 

「バラバラ」…横須賀には100を越えるたくさんの団体があり、誰に何を聞いたらいいのかがわからない!
「おんなじ」…イベントを開催しても、参加者がだいたい同じになってしまう…
「知らない」…必要としている人に情報が届いていない!

ということ。

 

「いくら団体の人たちが身を削って一生懸命に活動していても、イベントを開催すること自体が目標になってしまっていては、本来の目的、変えたいと思っていることに向けての成果が上がらない」と横地さん。

そこで、他団体と手を取り合い共同でイベントを開催することに。
「ふつうに行ってみたいと思える、みんなが知ってるようなイベントに!」というコンセプトで企画し、生まれたのが『よこすかパパママ夏祭り』です。

どぶ板通りを中心に会場を3か所に設定し、パパママ世代が盛り上がる懐かしいアイテムやインスタ映えを狙ったフォトスポット、話題のVRを使ったお化け屋敷、相談窓口などさまざまなコンテンツを用意しています。

 

集客目標は1000人!ということで、とにかく告知に力を入れているのだそう。
「ボランティアも大募集です!」との事でした。

 

よこすかパパママ夏祭り┃Facebook


03.「楽しいエンターテイメントを三浦半島の芸能事務所」
たかけろおねえさん 氏(花と福祉と若者と三浦半島元気プロジェクト)

 

 

続いては、この日の登壇者の中でもひと際個性を放っていたと言っても過言ではない…たかけろお姉さんの登壇です!

 

23歳、逗子在住というたかけろお姉さんは自身がバイセクシャルであることを公言し、フラワーアーティストとして生け花の講師やデザインをしたり、ラジオやテレビなどのメディアでのタレント活動もこなす、多彩な才能の持ち主。

高校時代にはヘルパーの資格、専門学校では花の知識や技術を身につけ、その後都内で福祉と花に関わる会社に1年間勤務。
そして三浦半島に戻ってきたたかけろお姉さんは2017年5月、『花と福祉と若者と三浦半島元気プロジェクト』をスタートさせ、その名のとおり「三浦半島を元気にしよう!」と活動を始めました。

 

自身の得意分野と経験を活かし、
・全国で地域活性化イベントに出演、企画運営も
・お花畑レポート(くりはま花の国・ソレイユの丘など)
・高齢者施設や障害者施設へ出向きボランティア
・ラジオ出演、動画生配信
など、幅広い活動を展開。

 

「今はYouTubeやTikTokを見てもわかるように、モノや場所ではなく人をブランドにする時代。自分自身が三浦半島のブランドになれたら」と語ります。

 

「どんなイベントでも、やっている人が楽しんでいれば必ずお客さんは来ます!」とたかけろお姉さん。
これからの活動にも注目です!

 

花と福祉と若者と三浦半島元気プロジェクト
HP
Facebook


04.「地域にチャレンジマネーを!私がVCで働く理由」
石坂 颯都 氏(フューチャーベンチャーキャピタル(株))

 

 

続いての登壇者は、生まれも育ちも横須賀だという石坂さん。
大学院では地域活性化について学び、実際に三重県での地域活性プロジェクトにも参加。その後、企業向けの保険を扱う仕事に就きいろんな経営者の方と関わる中で、もっと経営者の方と深く関われる仕事はないかと辿り着いたのが現在の会社だそう。

 

VC(ベンチャーキャピタル)といえば前回(イチロクカンファレンスvol.21)、gamba!の森田社長が記憶に新しいですが、まだ聞きなれない方も多いはず。この日、イチロク参加者の中でも知っていたのは少数でした。

VCとは一言でいえば、ベンチャー企業に対し投資をして、その資金を切り盛りしながら企業の成長をサポートする会社。期間は3~5年で、投資したお金を回収し終了となります。

 

石坂さんの勤めるフューチャーベンチャーキャピタル(株)では、
「100年続く会社を作る」をコンセプトに、全国さまざまな地域の中小企業を応援したいという想いで「地方創生ファンド」を運営しています。

 

参加者からの「直接金融機関に融資を受けるのと何が違う?」という質問には
「VCは融資ではなく投資。株主になったような感覚でその企業の経営者と同じ目線で伴走して、応援する立場です。何年かたったあとに大きくなって返ってきたらいい、そんな想いでやっています」と石坂さん。

これからもたくさんの経営者の方の話を聞きたい!と意欲を語ってくれました。

 

フューチャーベンチャーキャピタル


05「タウンニュースを前進的横滑りさせる」
安池 裕之 氏(㈱タウンニュース横須賀支社 編集長)

 

続いては、横須賀で知らない人はいない!と言っても過言ではない地域情報誌『タウンニュース』横須賀支社より、編集長の安池裕之さんが登壇。
横須賀版の立ち上げ当時から担当し14年目だという今、自分なりに危機感を感じているのだとか。

週に1回新聞折込で届くタウンニュースは、以前は折込部数9万9000部だったのに対し現在は8万600部まで減少しており、横須賀市の16万世帯中の半分ほどとなっているそう。

 

新聞を購読している世代は40代以上が中心で、老人ホーム・相続・葬儀など高年齢層の興味関心が高い広告を入れることで最適な伝達手段となっている一方で、課題となっているのは新聞未購読世代へのアプローチ。
20代~30代の子育て世代はどれくらい新聞をとっているか調査したところ、14%という結果に愕然としたといいます。

 

そんな中、中学生へ向けて職場体験の様子を取材した記事などを載せた「中学生新聞」を学校を通じて配る取り組みをしたり、
横浜エリアでは「こどもタウンニュース」を小学校を通じて児童に配付するなど、地域独自の戦略を展開しているそう。また、最近では個人を対象にしたギフト新聞ということで、結婚式や米寿、退職祝いなどに合わせて思い出となるような新聞作りを考案。どのように依頼を受けていくかなどは検討中だそうです。

 

タイトルの「前進的横滑り」という言葉にあるように、少しずつ違う領域に足を踏み出しながら前進していきたいという安池さん。「これからは他団体や他企業とコラボレーションして新しいメディアの形を作ってみたい」と語ります。
熱いチャレンジ精神をひしひしと感じました!

 

タウンニュース┃横須賀・三浦


06.「よこすか湘南きれい塾 第1回オープ二ングイベント〜きれいは必ず作れます」
秋元 陽子 氏(FOREST HOUSE 代表)

最後の登壇者は、令和元年5月に起業しファスティングサロン『よこすか湘南きれい塾』を立ち上げた秋元陽子さん。

 

「キレイ」というキーワードが元々好きだったという秋元さんは、化粧品会社に15年間勤めたものの、夜遅くなることが多く子育てと両立できなかったことをきっかけに、横須賀市役所へ転職。幼稚園で用務員さんとして働きながら、お掃除の資格やインテリアコーディネーターなどを取得したそう。
得た知識を活かして幼稚園の子どもたちに何かを提案したい!と考え、お掃除を教える「きらきら隊」を結成!そこで子どもたちがわくわくしてくれる姿に感動したのだとか。

 

また、『ファスティング(=断食)』を勉強し、当時85kgあった体重を、1年間で30kg落とすことに成功。
これが雑誌などに取り上げられ、何かまちづくりに活かせないか?と考えたのが起業のきっかけだそうです。

そうして生まれた『よこすか湘南きれい塾』。メンバーは衣・食・住のスペシャリストが揃い、「みんなで力を合わせればトータルコーディネートができるのでは」と語ります。


▲本日集まってくれた「きらきら隊」の皆さん!それぞれの得意分野を活かして活動されています

 

7/27に開催されるオープニングイベントきれいは必ず作れますでは、
・秋元さんが見事成功したというファスティングの効果と魅力について
・「洋服を着替えて人生を着替える」スタイリストによる洋服選びを伝授
・たった15分で5歳若返るサプライズタイム!栄養士・薬膳マイスターによる試食会
・フォトグラファーによるセルフポートレート撮影

などなど、盛りだくさんな企画を用意しているとの事(有料・要事前申し込み)。
女性だけでなく、男性の方も大歓迎だそうです!

 

 

よこすか湘南きれい塾┃HP


というわけで、本日のイチロクカンファレンスも、ものすごい熱量でした!
多種多様な登壇者に終始圧倒され、刺激をもらい、あっという間の2時間でした。
一言では言い表せないほど、良い意味でカオス。でもそれがこのまちの縮図なんじゃないかとも思っています。

 

最後はいつものイチロクポーズでフィニッシュ!

 

~おまけ~

カンファレンス後の親睦会も充実したものになりました!

 

次回もどうぞお楽しみに!!

イチロクカンファレンス「鎌倉から世界へ!誰も作れなかった自動野菜収穫ロボットを作った話」

8/16、第23回イチロクカンファレンスを開催します!!

テーマは「先輩スタートアップから学ぶ急成長の秘訣」!
今回のカンファレンスは、スタートアップとして業界に新しい風を起こしてきた先輩スタートアップをお招きし、トークセッションをおこないます!

ゲストは、
inaho株式会社 代表取締役CEO 菱木 豊さんです!!

菱木さんは、鎌倉生まれ、鎌倉育ちの鎌倉っ子。
不動産投資コンサルタント会社に入社し、4年後に独立。2014年に株式会社omoroを大山らと設立し、不動産系Webサービスを開発運営後に売却。AI導入のコンサルティングや、InstagramのマーケティングWebサービスを開発運営。地域活動のカマコンの運営。
最新テクノロジーに関するTheWave塾の事務局等、幅広い分野で活動
https://inaho.co/

当日は、菱木氏の実績と経験を基に、ご参加いただいた皆さんとのQ&Aのトークセッションをメインに進めていく予定です。

スタートアップ企業を目指しているが、資金調達や、IoTについて、経営難をどう乗り越えてきたかなど、必ずヒントが得られるはず!

スタートアップを目指している方はもちろん、既に企業を経営されている方、これから創業しようとしている方必見です!!

日時:8月16日(金)
時間:19:00〜 スタート、トークセッション「鎌倉から世界へ!誰も作れなかった自動野菜収穫ロボットを作った話」(受付18:30〜)
20:10〜 ネットワーキング
場所:16 Startups
(横須賀市小川町19-5 富士ビル3F)
参加費:なし(懇親会参加の方は2000円)
定員:50名 ※先着順

イチロクカンファレンスは、定期的に毎月開催していきます!
5名のイノベーターに登壇→先輩スタートアップによるセミナーを毎月交互に開催!次回はみんなの前でプレゼンしたい!と言う方も、ぜひお越しください!

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略歴:inaho株式会社 代表取締役CEO 菱木 豊氏
鎌倉生まれ、鎌倉育ちの鎌倉っ子。
不動産投資コンサルタント会社に入社し、4年後に独立。2014年に株式会社omoroを大山らと設立し、不動産系Webサービスを開発運営後に売却。AI導入のコンサルティングや、InstagramのマーケティングWebサービスを開発運営。地域活動のカマコンの運営。
最新テクノロジーに関するTheWave塾の事務局等、幅広い分野で活動
https://inaho.co/

イチロクカンファレンス20190716「まちにイノベーションを起こす挑戦Vol.22」

7/16、第22回イチロクカンファレンスを開催します!!
「まちにイノベーションを起こす!」ことをテーマに、三浦半島をベースに活動する方々がプレゼンテーションします!

今回のスピーカーもアクティブに行動している方々のキャスティング!ますますホットなイベントになりつつあるイチロクカンファレンスをぜひお見逃しなく!!


<登壇者紹介>

「よこすかパパママ夏祭りの挑戦 ー「子育て系」の壁を突破するためにー」
横地 広海知 氏(よこすかパパママ夏祭り実行委員(よこすかパパママ学園 生徒会長))

「 高校生主体で横須賀の未来を変えるイベント「よこすかゆめみらい」開催!」
三浦学苑特進コース1年生の皆さん

「タウンニュースを前進的横滑りさせる」
安池 裕之 氏(㈱タウンニュース横須賀支社)

「楽しいエンターテイメントを三浦半島の芸能事務所」
たかけろおねえさん 氏(花と福祉と若者と三浦半島元気プロジェクト)

「地域にチャレンジマネーを!私がVCで働く理由」
石坂 颯都 氏(フューチャーベンチャーキャピタル(株))

「よこすか湘南きれい塾 第1回オープ二ングイベント〜きれいは必ず作れます」
秋元 陽子 氏(FOREST HOUSE 代表)

登壇者のトークにはきっと「まちにイノベーションを起こす」ヒントがあります。そのヒントはビジネスや各種団体の事業、ひいてはご自身の人生にも繋がってくるかもしれません!入場無料なのでお気軽にご参加ください!

いっしょに行動を起こしていきたい!何かやってみようかな!どんなことをするのか覗いてみよう!など、まだイチロクに来たことがない方でも大歓迎!

日時:7月16日(火)
時間:19:00〜 スタート、プレゼン(受付18:30〜)
20:30〜 懇親会
場所:16 Startups
(横須賀市小川町19-5 富士ビル3F)
参加費:なし(懇親会参加の方は2000円)
定員:50名 ※先着順

イチロクカンファレンスは、定期的に毎月開催していきます!
今月は5名登壇のプレゼンイベント、来月は先輩スタートアップを招いたトークセッションを開催します!隔月でパターンを変えて開催しますのでお楽しみに。

次回はみんなの前でプレゼンしたい!と言う方も、ぜひお越しください!

第21回イチロクカンファレンス開催レポート┃今回は先輩スタートアップが登壇、失敗体験からの学びを共有しました!

第21回目となった16カンファレンスは先輩スタートアップから学ぶ急成長の秘訣ということで、
株式会社gamba 代表取締役社長の森田 昌宏氏に登壇いただきました!

 

▼森田 昌宏 ┃History
1970年愛知県生まれ。北陸先端科学技術大学院大学情報システム学博士前期課程修了、NTT研究所で暗号技術の研究開発に携わったのち、NTTコミュニケーションズ経営企画部、KLab(株) 社長室・プロダクトマーケティング部長を歴任し、その後、楽天トラベルへ移り社長室事業戦略を担当。楽天・三木谷社長の経営手法や日報による業績管理の手法に着想を得て、2012年11月にgamba!を創業し、代表取締役社長に就任。(HPより)


「今日は事業の成功体験というよりは失敗体験を話そうと思います」という言葉から始まった森田社長のスピーチ。
2012年に創業し今や国内最大級の日報共有アプリとして認知されている『gamba』ですが、現在に至るまでには森田社長曰く”暗黒時代”もあったのだとか。
そんな失敗談を
「VC(ベンチャーキャピタル)で資金を集めて事業を拡大しようとしたら、危うく会社をつぶしかけた話」
と題し語っていただきました。

 

 

そもそも日報とは社内において日々の業務記録を報告するためのものですが、従来は紙ベースであったりWordやExcelなどのデータで保存・共有するのが一般的。森田社長が開発したのは、そんな会社で欠かせない日報をスマートフォンやパソコンで簡単に入力でき共有できるアプリケーション『gamba』。

 

「一日の業務は、予定していた仕事と予定外の仕事、またそれがうまくいったかいかなかったかで大きく4つに分けられます。日報を共有する上で大切なのは、うまくいったところだけ見るのではなく、うまくいかなかったところを拾い上げてどうすればいいか考えたり、予定していなかったけどやってみたらうまくいったことを拾い上げてルーティンワークに取り入れたり、そういう使い方ができれば必ず会社は伸びます」と強く語ります。

 

現在およそ3000社の企業が日報に『gamba』を取り入れ、その業種は建築現場や介護職、牧場などさまざまです。

 

 

そしてここからは「じゃあ一体どこで失敗したのか?」という話題へ。
5年ほど前(2014年秋頃)、事業を拡大させるためベンチャーキャピタル※で資金を集め始めたという森田社長。

 

ベンチャーキャピタル(venture capital、略称:VC)とは、ハイリターンを狙ったアグレッシブな投資を行う投資会社(投資ファンド)のこと。主に高い成長率を有する未上場企業に対して投資を行い、資金を投下する。(Wikipediaより)

 

専門知識をもった優秀な人材を採用していたこともあり、人件費と広告費にお金がかかるためVCから必死に資金を集めなければいけない状況に。ピッチイベントなどで忙しくしているうち、社内のことに目が行き届かなくなり社員と距離ができていくのを感じていたそう。
お金は集まらない、プロダクトは進化していかない、お客さんは増えない…という悪循環のなか、本来ならお客様の契約を増やすことに時間を費やすべきだったところを、運営資金集め優先にしてしまったことで、良くない方向へ行ってしまった…と振り返ります。

 

事業がうまくいかなくなったことでVCの投資家たちも手を引き始め、ついには従業員を解雇するという苦渋の決断へ。ひとりで再スタートを切ることとなった森田社長は、データ分析の経験を活かし業務委託の仕事を引き受けながら『gamba』の再建へ向けて動き出します。
その力となったのは、養わなくてはいけない家族がいること、そして何より「既存のお客様がサービスを使い続けてくださっている。やめられるわけがない!」という強い想いでした。


この日参加されていた経営者の皆さんたちも、自社の情報共有のあり方を考えさせられる機会となりました。
また、先輩スタートアップとして資金調達や採用なども含めた経営者としての立ち振る舞いも学びがあったかと思います。

森田社長、ありがとうございました!

 

▼社員との情報共有、日報の見直しなどお考えの方はぜひ!
15日間無料でお試しいただけます!
日報共有アプリ gamba!

 

最後はイチロクポーズでフィニッシュ!

イチロクカンファレンス「先輩スタートアップから学ぶ急成長の秘訣!!」

6/17、第21回イチロクカンファレンスを開催します!!

テーマは「先輩スタートアップから学ぶ急成長の秘訣」!
今回のカンファレンスは、スタートアップとして業界に新しい風を起こしてきた先輩スタートアップをお招きし、トークセッションをおこないます!

ゲストは、株式会社gamba、代表取締役社長 森田 昌宏氏です!
サービス提供している「日報アプリgamba! (ガンバ)」は、これまで累計10,000社を超える企業が登録する国内最大級の社内SNS型日報アプリです。
https://www.getgamba.com/


当日は、森田氏の実績と経験を基に、ご参加いただいた皆さんとのQ&Aのトークセッションをメインに進めていく予定です。

スタートアップ企業を目指しているが、資金調達や、UI/UXの設計についてや、急成長の秘訣など、必ずヒントが得られるはず!

スタートアップを目指している方はもちろん、既に企業を経営されている方、これから創業しようとしている方必見です!!

日時:6月17日(月)
時間:19:00〜 スタート、トークセッション(受付18:30〜)
20:10〜 ネットワーキング
場所:16 Startups
(横須賀市小川町19-5 富士ビル3F)
参加費:なし(懇親会参加の方は2000円)
定員:50名 ※先着順

イチロクカンファレンスは、定期的に毎月開催していきます!
5名のイノベーターに登壇→先輩スタートアップによるセミナーを毎月交互に開催!次回はみんなの前でプレゼンしたい!と言う方も、ぜひお越しください!

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略歴:代表取締役社長 森田 昌宏 氏
1970年愛知県生まれ。北陸先端科学技術大学院大学情報システム学博士前期課程修了、NTT研究所で暗号技術の研究開発に携わったのち、NTTコミュニケーションズ経営企画部、KLab(株) 社長室・プロダクトマーケティング部長を歴任し、その後、楽天トラベルへ移り社長室事業戦略を担当。楽天・三木谷社長の経営手法や日報による業績管理の手法に着想を得て、2012年11月にgamba!を創業し、代表取締役社長に就任。

第20回イチロクカンファレンス開催レポート!今回も夢のあるスピーチで熱く盛り上がりました!

「まちにイノベーションを起こす!」をテーマに、三浦半島をベースに活動する方々がプレゼンテーションをするイチロクカンファレンス。
令和初となった第20回も、夢を持って活動する登壇者がキャスティングされ大いに盛り上がりました!

<登壇者一覧(登壇順)>

01.『窮地に立たされた斜陽産業にて〜業務改善と新規事業展開の一現場』
湘南製餡株式会社  代表取締役 望月真澄 氏
02.『Yokosuka×F.Marinos Project』
大澤 貴行・嘉山 淳平
03.『ポートマーケットにおける新たな挑戦』
鈴木 孝博
04.『夢が叶うまちを創ろう!』
NELD代表 三田 希美子 氏


01.『窮地に立たされた斜陽産業にて〜業務改善と新規事業展開の一現場』
湘南製餡株式会社 代表取締役 望月真澄 氏

最初の登壇者は湘南製餡株式会社の代表取締役、望月真澄さん。
「あんこ屋さん」3代目として、業界の苦難やこれからの展望について熱く語ってくれました。

望月さんの父である先代が経営していた頃はいわゆるバブル期で、勝手に仕事が入ってくるような時代だったそうですが、餡を卸していた和菓子屋の廃業などもあり、徐々に仕事が減っていく時代を経験されながら、会社を引き継いでいったそう。
豆の炊き方や仕入れなどあんこ屋としての日常業務は教わったものの、お得意様へのループ営業などが中心で新規開拓営業はほとんどしてこなかったため、経営に関しては誰からも教わることができなかった、と望月さん。
売り上げが落ちても人件費は落とせず、また排水処理費用の負担も大きい中、「嘆いてはいられない」と新規事業を決意し、和菓子をつくることを始めました。

そこで力を入れたのが従業員の意識改革。
経営者が決めたことに対し全員が同じ方を向けるよう働きかけをし、「みんなで頑張っていこう!」と決意新たに動き出しています!

湘南製餡株式会社


02.『Yokosuka×F.Marinos Project』
大澤 貴行・嘉山 淳平

続いては、16Startupsメンバーでもある大澤 貴行&嘉山 淳平が登壇!

「横浜F・マリノス」といえば誰もが聞いたことのあるサッカーチームですが、その拠点となっているのは横浜だけではないことをご存知でしょうか?実は、ここ横須賀もホームタウンなんです!
…と、参加者のほとんどが知らなかった事実に会場内はザワつきました。
なんでも、「横浜F・マリノス」のホームタウンは横浜・横須賀・大和の3都市なんだそうです。

「これが、当の横須賀市民にまったく浸透していないんです!」と嘉山。
ある時、知人の紹介で横浜マリノスのマネージャーの方と出会い、「マリノスをもっと使ってください!」という言葉に、これは使わない手はないと動き出しました。

ホームタウンである横須賀で、いかにマリノスを知ってもらいファンを増やすか、またどのように地元の活性化に繋げていくか、ということを考えながら、マリノスオープンイノベーション会議と称してワークショップを重ね、およそ1年間の準備期間を経て、「横須賀×F・マリノスプロジェクト」が始動。

実はこのカンファレンスの前日に、マリノス公式HPから「Jリーグをつかおう!」プロジェクトの一環として発表されたばかりだそう。
「まだ企画はまっさらな状態なので、ぜひ皆さんにやりたいことやアイデアを持ち寄ってキックオフミーティングに参加してもらいたい!」と意気込む大澤。

3年後には、みなとみらいから久里浜へマリノス公式練習場が移ってくるとのこと。
これは「横須賀F・マリノス」になる日も近い…!?

「Jリーグをつかおう!」プロジェクトページ
「横須賀×F・マリノスプロジェクト」


03.『ポートマーケットにおける新たな挑戦』
鈴木 孝博

続いてはまたまた16Startupsメンバーから、鈴木孝博が登壇!
昨年6月、突然の閉店発表に横須賀市民をザワつかせた『よこすかポートマーケット』についてスピーチしました。

『よこすかポートマーケット』といえば、三浦半島の肉や魚、野菜などの生鮮食品や特産品などを販売している地産地消マーケット。元々マグロの冷凍庫だったところを改装し、平成25年3月にオープンしました。しかし経営ノウハウ不足からか、年々客足は減り、年間7000万の赤字に。運営元であるシティサポートよこすかは、継続困難という理由で昨年6月に撤退を発表。テナント店舗側は何も知らされないまま、新聞記事を見てビックリしたのだとか。

鈴木自身も、ポートマーケット内に土産物屋やジェラートショップなど店舗を出している立場。
「経営が厳しいことは感じていたが、他の店舗の皆さんと頑張ってやってきていたところを突然撤退と聞いて…」と当時の困惑を語ります。

経営難とはいえ、来場者は年間30万人。また年間3000台の観光バスが停留する場所でもあるため、
観光に力をいれているはずの横須賀市があの場所を閉めてしまっていいのか?なんとか継続ができないかと、この1年間、シティサポートと話し合いを重ねたそうです。

そして現在、2019年4月より1年間という期限つきで、テナント会だけで運営をしているとのこと。
支出を見直し、ミサキドーナツやどぶ板通りにあるスカジャン店など人気店を新たに入れたことで、今のところ売り上げは好調。「赤字にならずになんとかやっていけるかなというところ」と話します。通常販売以外にも、フリーマーケットや職場体験などイベントを盛り込み、集客に繋げています。

1年間限定のため、来年度以降はまた新しい事業者を募集するとのこと。
詳しくは横須賀市HPより「ポートマーケット跡地活用調査報告書」をご覧ください。※2019年7月公募終了

鈴木 孝博┃Facebook
よこすかポートマーケット


04.『夢が叶うまちを創ろう!』
NELD代表 三田 希美子 氏

最後の登壇者は、先日二十歳になったばかりだというNERD(ネルド)代表の三田希美子さん。
『NERD』は「トンネル」と「WORLD」を合わせて生まれた言葉で、横須賀が全国で一番トンネルが多い都市であることに加え、人と人と繋がりを大事にしたいという想いから「トンネル」を連想、また横須賀が世界(=ワールド)に発信できるような都市になればという願いを込め、名付けたのだとか。

横須賀でみんなの「やってみたい!」をサポートしたいという三田さん。
「あなたには夢がありますか?」と問いかけ、挑戦してみたいけど一歩踏み出す勇気がない…、そんな人たちが小さな夢でも叶えられる場所をつくりたいと語ります。また、挑戦して終わりではなく「次のアクション」へ繋げられるよう目指します。

8月にはキックオフイベントを開催予定。
横須賀市谷戸地域の空き家を活用し、お化け屋敷企画や謎解き&リアル脱出ゲームを企画中。

「人と人とのつながりから生まれる新しいモノがあると信じている。夢をもった人がいろんな形で繋がって、化学反応が起きたら面白い」と楽しそうに語る三田さんの表情がとても印象的でした!

NELD┃Facebook
三田希美子┃Facebook


登壇者の皆さん、夢のあるスピーチをありがとうございました!

最後は全員でイチロクポーズです!

イチロクカンファレンス20190516「まちにイノベーションを起こす挑戦Vol.20」

5/16、第20回イチロクカンファレンスを開催します!!
「まちにイノベーションを起こす!」ことをテーマに、三浦半島をベースに活動する方々がプレゼンテーションします!

今回のスピーカーもアクティブに行動しているキャスティング!令和元年初回となるイチロクカンファレンスをぜひお見逃しなく!!

「窮地に立たされた斜陽産業にて〜業務改善と新規事業展開の一現場」湘南製餡株式会社 代表取締役 望月真澄 氏

「夢が叶うまちを創ろう!」NELD代表 三田 希美子 氏

「Yokosuka×F.Marinos Project」大澤 貴行・嘉山 淳平

「ポートマーケットにおける新たな挑戦」鈴木 孝博

登壇者のトークにはきっと「まちにイノベーションを起こす」ヒントがあります。そのヒントはビジネスや各種団体の事業、ひいてはご自身のの人生にも繋がってくるかもしれません!入場無料なのでお気軽にご参加ください!

いっしょに行動を起こしていきたい!何かやってみようかな!どんなことをするのか覗いてみよう!など、まだイチロクに来たことがない方でも大歓迎!

日時:5月16日(木)
時間:19:00〜 スタート、プレゼン(受付18:30〜)
20:30〜 懇親会
場所:16 Startups
(横須賀市小川町19-5 富士ビル3F)
参加費:なし(懇親会参加の方は2000円)
定員:50名 ※先着順

イチロクカンファレンスは、定期的に毎月開催していきます!
次回はみんなの前でプレゼンしたい!と言う方も、ぜひお越しください!

第19回イチロクカンファレンス開催レポート!今回もバラエティ豊かな話題で盛り上がりました!

毎月16日(イチロクの日)、「まちにイノベーションを起こす!」ことをテーマに開催している、イチロクカンファレンス。
4月16日(火)に開催された第19回も、さまざまなジャンルの登壇者がスピーチ!バラエティ豊かな顔ぶれとなりました。

<登壇者一覧(登壇順)>

01.『横須賀で暮らし、横須賀で働く』
細山麻実 氏(Team Miasa)

02.『3大グルメを小さく、かわいく』
山田真帆 氏・押切建龍 氏・大原万由子 氏(ぺごぷだ。)

03.『Fly-Yokosuka』
今井拓也 氏

04.『農業 ×(かける)』
鈴木雅智 氏(ブロ雅農園&株式会社BUROMAX(ブロマックス))

05.『音楽家が音楽家として暮らせることを目指して』
宮本史利 氏(一般社団法人よこすかの音楽家を支援する会 代表理事)

06.『「医療」の立ち位置を変えるヘルスケアイノベーションのお手伝い』
山室雅嗣 氏(株式会社エスプリ)


01.『横須賀で暮らし、横須賀で働く』
細山麻実 氏(Team Miasa)

まず最初の登壇者は、『Team Miasa』の細山麻美さん。

本業は別にあるという細山さんですが、得意分野である集客・イベント企画などの活動を3年経たのち、昨年秋に『Team Miasa』を結成。
今後の事業展開や夢を熱く語ってくれました。

「横須賀には豊かな環境と、才能にあふれた多くの人材があります!その才能を地元で発揮できる場所を生み出したい」と細山さん。
まずは、地域企業や個人事業主からのニーズが高く自身の強みでもある”集客力”を活かし、
・人を集めること
・人と人とをマッチングさせること
そして、横須賀を愛する人たちが地元で働ける、地域企業側も地元の人に仕事を依頼できる、そんな環境づくりをしていきたいとのこと。
特に、経験や才能がありながらも子育てや介護などで働きたくても働けない人材がフレキシブルに働けるような環境があれば、これからの横須賀をつくる大きな力になるはず、と語ります。

大きな夢をもって走り出した『Team Miasa』。
これからの活動に期待です!

細山 麻実┃Facebook


02.『3大グルメを小さく、かわいく』
山田真帆 氏・押切建龍 氏・大原万由子 氏(ぺごぶだ。)

続いての登壇は現役高校生3人組!グループ名である「ぺごぷだ」は、韓国語で「おなかすいた」という意味なんだそう。
「横須賀に若い観光客を呼び込みたい!」という想いのもと、3人が代わる代わるマイクを持ち、力強いスピーチを聴かせてくれました。

「横須賀はオッサンに優しい街だと言われています。なぜかというと、安くて美味しい居酒屋がたくさんあるからです」と冒頭から会場の笑いを誘います。これはきちんとデータが出ていて、横須賀に訪れる観光客の20%は40代男性なんだとか。それに比べて、20代女性の割合は4%ととても少なく、彼らはもっと若い人たちに横須賀に来てほしい!と、『ぺごぷだ。』として活動を始めました。
そこで考えたのは…
「若者に影響力のあるSNSを使って、横須賀に興味を持ってもらえるようにSNS映えグルメをつくりたい」ということ。
横須賀の3大グルメである
・よこすか海軍カレー
・ネイビーバーガー
・チェリーチーズケーキ
をぎゅっと小さくして指でつまんで食べられるフィンガーフードにした、その名も「ベイビーネイビープレート」を考案し、商品開発に向けて試行錯誤中だそう。それぞれを小さく可愛くすることでSNS映えすること、また、フィンガーフードにすることで食べ歩きしながら他のいろんなお店を見て回れることなど、若い女性の観光客増加につながるのではと考えています。食べた人にはSNSでシェアしてもらうなど、消費者自身に広告になってもらい認知度を上げて、持続的に観光客をのばすという狙いまでしっかりとあり、横須賀の未来を担う若者たちの活動に期待が高まります!

今後はイベントへの出店などから、販売への実現へ向けて頑張っていくそうです。


03.『Fly-Yokosuka』
今井拓也 氏

3人目の登壇者は今井拓也さん。
横須賀出身で鴨居育ち、建築設計や食肉加工など多彩な経験をお持ちで、現在は(株)エルムジャパンの代表をしていらっしゃいます。
が!今回のスピーチはそのどれでもなく、ドローンが主役のお話。
タイトルとなっている『Fly YoKosuka』は、”飛び視点で横須賀を見る”という意味が込められています。

数年前から話題になり、現在はさまざまな場面で実用化されているドローン。
今井さんもその魅力にハマった1人のようで、今ではドローンオペレーターとして横須賀で活躍されています。
これまでの撮影実績は、
・ウィンドサーフィンW杯横須賀大会
・記念艦三笠のライトアップ
・走水水道局の桜
など公式に依頼を受けたものから、
・鴨居幼稚園の子どもたちが園庭であげたこいのぼり
・鴨居八幡神社の例大祭
など地域に根差した撮影までさまざま。
また、最近よく依頼を受けるのは、一般家庭の屋根の撮影。雨漏りや、瓦が飛んだり破損していないか確認をするのにとても重宝されているのだとか。「気軽に、便利に利用していただければ」と今井さん。撮影依頼はFacebookなどからも受け付けているそうです。

今井拓也┃Facebook
Yokosuka Drone Photography┃Facebook


04.『農業 ×(かける)』
鈴木雅智 氏(ブロ雅農園&株式会社BUROMAX(ブロマックス))

続いては農業のプロフェッショナル、『ブロ雅農園』鈴木雅智さんが登壇!
農業高校で教員として11年間勤めたのち、農家として本格的に農業を始めたのは4年前。実は奥様の方が農業歴15年と長く、ベテランなのだとか。

ブロ雅農園の「ブロ」はブロッコリーからきていて、常時100種類以上の野菜を育てている中でも神奈川県一と言われるほどの代表野菜。ブロッコリーだけでも10種類以上あるというから驚きです。
農園の野菜はほとんどが農薬不使用で、コーヒーかすやお茶がらを肥料にすることで野菜が甘くなるんだそう。
他の農園にはないような珍しい野菜も育てているため、レストランなどからの需要も高く出荷先はさまざまです。

そんなブロ雅農園の鈴木さんが熱く語るのは、「栽培するだけが農業じゃない!」ということ。
農業はいろんなものと相性が良く、たとえば【農業×Facebook】。農業では当たり前のことが、意外と一般的には知られていないことに気づき、細かな知識や情報を発信。また、規格外で売り物にならない野菜たちに顔を描いてアップしたりと、いろんな人の目に留まるような投稿をしているうち、あちこちから見学や講演依頼が来たり、メディアへの出演も増えたのだとか。これまで全く売れなかった黒キャベツが、軽井沢のフードフォトグラファーでプロ料理人の目に留まり、おしゃれで写真映えする料理に変身!というエピソードもあり、そんな出会いからまた新たな発見があるそうです。
また、人手はあるけど仕事がない「福祉」と、仕事はあるけど人手が足りない「農業」をうまくマッチングさせた【農業×福祉】にも大きな可能性を感じています。

「農業は可能性のかたまり!いろんなものと組み合わせることによって無限大になると思う」と鈴木さん。
農業の面白さ、楽しさが伝わってくる熱いスピーチでした!

ブロ雅農園┃Facebook
おいしいをつなごう!三浦半島 食彩ネットワーク


05.『音楽家が音楽家として暮らせることを目指して』
宮本史利 氏(一般社団法人よこすかの音楽家を支援する会 代表理事)

続いての登壇者は、オペラ歌手であり(一社)よこすかの音楽家を支援する会(通称YMSA)の代表理事を務める宮本史利さん。
長い間イタリアを拠点に出演を重ね経験を積まれてきた宮本さんですが、師匠である方の地元愛の強さに感銘を受け、自身も地元に貢献することが音楽家の使命なのではと思い立ち、2015年2月にYMSA(YOKOSUKA Musician Support Association)を設立。現在は地元である横須賀で音楽イベントの企画を中心に活動されています。

YMSA設立の目的は、収益として成り立つコンサートを創っていくこと。
タイトルにあるように「音楽家が音楽家として暮らす」ことは決して簡単ではなく、その理由としては、音楽など文化活動に対しての補助金が減ってしまったという背景や、演奏家自らがチケットを販売しなければいけないという現状があります。
コンサート直前の一番忙しい時にチケットの販売に労力と気持ちを割かれていては音楽そのもののレベルも向上せず、練習に専念できないことで意欲が低下、そしてコンサートが続いていかない…という悪循環が生まれているのだそう。

YMSAでは入場料500円で本格的なコンサートを楽しめる「ワンコインコンサートシリーズ」をはじめ、
赤ちゃん連れでもOKの「泣いてもいいよ!コンサート」、「祝敬老コンサート」、「よこすかニューイヤーコンサート」など、気軽なものから本格的なリサイタルまで企画。継続して開催することで、観客も音楽家も年々増えているそうです。
音楽家へのチケットノルマは課さず、収益の中から出演料を渡すことにしています。

「将来的には、横須賀ならではのコンテンツ、音楽祭を開催できたらいい」と宮本さんは語ります。
横須賀の音楽文化のさらなる飛躍、楽しみです!

一般社団法人よこすかの音楽家を支援する会(YMSA)
宮本史利┃Facebook


06.『「医療」の立ち位置を変えるヘルスケアイノベーションのお手伝い』
山室雅嗣 氏(株式会社エスプリ)

本日最後の登壇者は、株式会社エスプリ代表の山室雅嗣さんです!
北海道小樽出身で、横浜に住んで10年になるそうです。
会社員として働いている時から、常に自由人だったという山室さん。本業の傍ら、有限会社を立ちあげ知人の開発したソフトウェア販売を行ったり、自由時間に好きな事をやる!というのがモットーだったそう。

その有限会社を経て、2017年に株式会社エスプリを設立。得意分野であるプロジェクトマネジメント力を活かし、ヘルスケアサービスをプロデュースする会社として、他社の事業立ち上げのお手伝いをしていらっしゃいます。
「ヘルスケア」といえば幅広いですが、健康とは肉体的・精神的・社会的に満たされている状態のこと。山室さんは、その中でも心と社会的な部分をやっていきたい、と語ります。

また、医療の立ち位置を変えるというテーマについては、例えば病院の役割として症状の聞き取り、病気の推測、検査、そして治療へという流れがありますが、近年のIoTの普及・解析技術の進化などによって、推測や検査の前段部分が省略できればあとは治療だけとなり、「医療」「病院」という立ち位置を変えられるのでは、というお話も。

「やりたいことはたくさん。お話するには時間が足りません!」と山室さん。
また是非お話しに来てください!

株式会社エスプリ
山室雅嗣┃Facebook


というわけで、6人の登壇者それぞれの想いが溢れたイチロクカンファレンスとなりました。
最後はお馴染みイチロクポーズでフィニッシュ!

次回もお楽しみに!

イチロクカンファレンス20190416「まちにイノベーションを起こす挑戦Vol.19」

4/16、第19回イチロクカンファレンスを開催します!!
「まちにイノベーションを起こす!」ことをテーマに、三浦半島をベースに活動する方々がプレゼンテーションします!

今回のスピーカーもアクティブに行動しているキャスティング!平成最後のイチロクカンファレンスをぜひお見逃しなく!!以下、登壇者情報です!

<登壇者一覧(順不同)>
Fly-Yokosuka
今井拓也氏

『農業×(かける)』
ブロ雅農園&株式会社BUROMAX(ブロマックス)
鈴木雅智氏
横須賀で暮らし、横須賀で働く
Team Miasa
細山麻実氏
音楽家が音楽家として暮らせることを目指して
一般社団法人よこすかの音楽家を支援する会
代表理事 宮本史利氏
3大グルメを小さく、かわいく
ぺごぷだ。
山田真帆氏、押切建龍氏、大原万由子氏
「医療」の立ち位置を変えるヘルスケアイノベーションのお手伝い
株式会社エスプリ
山室雅嗣氏

登壇者のトークにはきっと「まちにイノベーションを起こす」ヒントがあります。そのヒントはビジネスや各種団体の事業、ひいてはご自身のの人生にも繋がってくるかもしれません!入場無料なのでお気軽にご参加ください!

いっしょに行動を起こしていきたい!何かやってみようかな!どんなことをするのか覗いてみよう!など、まだイチロクに来たことがない方でも大歓迎!

日時:4月16日(火)
時間:19:00〜 スタート、プレゼン(受付18:30〜)
20:30〜 懇親会
場所:16 Startups
(横須賀市小川町19-5 富士ビル3F)
参加費:なし(懇親会参加の方は2000円)
定員:50名 ※先着順

イチロクカンファレンスは、定期的に毎月開催していきます!
次回はみんなの前でプレゼンしたい!と言う方も、ぜひお越しください!

第18回イチロクカンファレンス開催レポート!今回もさまざまなジャンルからスピーカーが登壇しました!

毎月16日(イチロクの日)、「まちにイノベーションを起こす!」ことをテーマに開催している、イチロクカンファレンス。

3月14日(木)に開催された第18回も、それぞれの登壇者より熱い想いが語られました!

以下、登壇者情報です!

<登壇者一覧(登壇順)>
・「横須賀野菜でカービングを」
伊藤 信江 氏(アトリエプリムラ)

・「SOSアスリートラボ・アスリートサポート事業 〜横須賀・横須賀周辺地域から未来のオリンピック選手を輩出する〜」
大森 大 氏(株式会社SOURCE OF SPIRITS SOSアスリートラボ)

・「横須賀で!コミュニティダンス‼︎」
品川 桃実 氏(親切ダンスカンパニー)

・「テクノロジーとマーケティングで横須賀を変える」
中村 雅弘 氏(トレードログ株式会社)

・「ろぼてィクスで横須賀の価値をアップ!」
小川 舞 氏(ヨコスカバレー ろぼてユニット・NECソリューションイノベータ(株))


「横須賀野菜でカービングを」
伊藤 信江 氏(アトリエプリムラ)

この日最初の登壇者はアトリエプリムラの伊藤 信江さん。”笑顔をつくるカービング・アーティスト”として、横須賀・逗子・三浦を中心に活動されています。

野菜やフルーツなどを削って作品にする「カービング」、実はタイの伝統文化で、スコータイ王朝時代の儀式が発祥なんだとか。
伊藤さんのカービングとの出会いは20年前。テレビで紹介されているのを見て感動!自分でもやってみたいと思い習い始めたそうです。

実際にこの場で三浦大根を使ったカービングを披露してくださるということで、目の前で作品作りスタート!
一緒に来てくださったアトリエプリムラの生徒さん(写真左)が「先生のカービングはすごいんです!」と熱弁します。

およそ10分ほどで出来上がった作品がこちら!横須賀野菜は色が鮮やかなものが多く、綺麗に仕上がるんだそう。

「日常を彩ることで、母と子が笑顔になれたり、お母さんの活躍の場ができたらいい」と先生。
また、規格外の野菜たち、捨てられてしまう野菜たちを活躍させたいという想いもあるそうです。

カービング教室のほか、イベントへの出店、花とコラボレーションした展示会、結婚式などへの作品提供など、活動の幅を広げています。

アトリエプリムラ


「SOSアスリートラボ・アスリートサポート事業 〜横須賀・横須賀周辺地域から未来のオリンピック選手を輩出する〜」
大森 大 氏(株式会社SOURCE OF SPIRITS SOSアスリートラボ)

 

続いての登壇者は、SOSアスリートラボの大森 大さん。
基本的な活動は、競技スポーツチームのトレーナーという形で身体を鍛えるための運動指導をされています。もともと相模原を拠点に活動していたのを、これからは横須賀に的を絞っていきたいということで昨年11月に横須賀の平作にお店をOPEN。アスリート専門のところは珍しく、横須賀初と言われているそうです。

大森さんが目指すのは「横須賀からオリンピック選手を輩出する!」こと。
主に小学生~大学生までのジュニアアスリートを対象とし、自分の体を上手に使うことで競技力向上に繋げます。また成長期にリスクの高くなる怪我の予防の指導にも重点をおいています。基本的には個別指導ではなく、一人一人の費用の負担が少なくてすむようグループ制にしてやっていく方針だそう。

今後は、ジュニアアスリートを育てると同時に、横須賀で活動している現役アスリートの方のトレーニングを無償でサポートする「アスリートサポート事業」にも力を入れていきたいのだとか。トップアスリートとジュニアアスリートが共存できる空間をつくり、お互いのエネルギーになれば、と大森さんは語ります。いろんな世代の人が同じ空間で運動しているような光景も実際にあるそうです。

株式会社SOURCE OF SPIRITS SOSアスリートラボ
大森 大┃Facebook


「横須賀で!コミュニティダンス‼︎」
品川 桃実 氏(親切ダンスカンパニー)

3人目の登壇者は親切ダンスカンパニーの品川 桃実さん。
親切ダンスカンパニー、とは神奈川県立保健福祉大学で生まれたダンスサークルで、性別、年齢、国籍、障がいなどに関わらず自由に楽しく踊ってしまおう!をモットーに活動されています。

ダンスを始めたのは高校生の頃。中でも決まった形がなく自由に表現できる「コンテンポラリーダンス」が好きで、神奈川県立保健福祉大学在学中にダンスサークルを結成しました。
障害児者のイベントに参加した時に、クリスマスシーズンだったこともあり「恋人はサンタクロース」の曲に合わせて振り付けをやってみたら、子どもたちがすごく楽しそうに踊ってくれたことに感動したのだとか。
現在では本業である看護師をしながら、保育園や高齢者施設などへ出向いてダンス活動をしています。

「ダンスは、スキルとかではなく、とにかくその場で体を動かして楽しむものだと思ってます!」と品川さん。
最後に、その場にいる全員でイチロクポーズを使ったイチロクダンスをして盛り上がりました!

親切ダンスカンパニー


「テクノロジーとマーケティングで横須賀を変える」
中村 雅弘 氏(トレードログ株式会社)

続いての登壇者は、中村 雅弘さん。
横須賀市出身で、東京へ進学、卒業後はIoTベンチャー企業、アプリ制作会社などを経て、現在は「トレードログ株式会社」の共同設立者としてブロックチェーン活用支援事業をすすめています。ブロックチェーンとは、ビットコインなど仮想通貨の世界を実現するために開発された技術で、金融取引などの記録をインターネット上で共有し管理する仕組み。
中村さんは出身地である横須賀で何かできることはないかと、「横須賀コイン」を考案するなど、知識や経験を生かした地域活性化を目指して活動されています。

トレードログ株式会社


「ろぼてィクスで横須賀の価値をアップ!」
小川 舞 氏(ヨコスカバレー ろぼてユニット・NECソリューションイノベータ(株))

最後の登壇者は、小川 舞さん。

横須賀市ではなく横浜市金沢区在住
パーソナルデータの取り扱いなどを専門にやっている。横須賀バレーの取り組みの中で、谷戸地域でアクセスが不便であったり、過疎化している問題からコミュニケーションを増やしていく、地域を活性化するためにロボを開発していくとのこと。

ロボットが好き!横須賀を元気にしたい!
地域を巻き込んで、盛り上げていきます!


最後はいつものイチロクポーズで、伊藤先生のカービング野菜も一緒に集合写真です!